金継ぎ
以前ブログでリチャードジノリの高級ティーカップの取っ手のところに安物のミルクピッチャーを落として取っ手が取れて(割れて)しまったと書いたことがあります。バブルの頃に買ったので、1客1万円くらいしたんですよ。今は半額位だろうけど。で、去年12月に遊びに来た友人が金継ぎの勉強をしていて、取っ手を直せるということで、取っ手の取れたジノリカップにヒビが入った同じジノリカップにこれまた取っ手が取れたスナフキンカップを持って帰ってもらいました。待つこと10ヵ月、昨日金継ぎを施したカップが送られてきました。
左が取っ手が取れたやつ。右がヒビが入ったやつ。取っ手の方は直した箇所が全くわからず、逆に金の塗料がきれいに塗られていて高級感が出ています。金継ぎにより、高級感がでたり味わいが深くなったりするそうですが、ヒビが入った方は、ちょっと大槻ケンジの額の模様を彷彿とさせる感じで、これまた味わいがございます。
このスナフキンカップは、見せた時に「難しい」と言われたが、補強するために和紙を漆で貼り付けたそうで、その部分を銀の塗料で塗ったら、魚の形になったということで、キュートな鱗を書くという細工を施してくれました(スナフキンはいつも釣りしてるし)。すっごく可愛いよね。このカップ、かわいさひとしおって感じです。とても愛しい。
私は金継ぎという技術を知りませんでしたが、このような技術のおかげで愛着のあるカップを使い続けることができるのはとっても素敵なことですね。以前益子で買った益子焼きの旦那の湯飲みも、旦那のふっくらした手に馴染んでてすごく気に入ってたんだけどヒビが入り、挙げ句欠けてしまったので捨てちゃったんですが、こんな風に甦らせれたら良かったなぁと、捨てたことを残念におもいます。割れたカップをこんな素敵に甦らせてくれた友人に感謝。
最近のコメント